ニッカウヰスキー

NIKKA WHISKY

山形県との県境にほど近い、山野に囲まれた『宮城峡蒸溜所』は、本格ウイスキー作りに生涯を捧げたニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝が北海道余市に続いて求めた第二のウイスキーの故郷。竹鶴政孝が初めてこの地を訪ねたおり、蒸溜所のすぐそばを流れる新川(にっかわ)の清流で水割りを作って飲み、その清冽で磨かれた味に感動し、即座に蒸溜所の建設を決定したといいます。ウイスキー作りには欠かせない良質な水がこの場所にあるのです。

約20万平方メートルの蒸溜所の敷地内にはスチーム式の単式蒸溜器によるモルトウイスキーとカフェ式連続蒸溜機によるグレーンウイスキーがつくられる蒸溜棟、大麦麦芽をピートで燻すキルン棟、原酒が眠る貯蔵庫などが並び、一般の見学も受け付けています。
fennica一行も蒸溜所のガイドの案内のもと、蒸溜所をひとめぐり。無類のモルト好きで、余市蒸溜所も訪ねたことがあるエリスさんは、その環境の美しさに感激していました。

見学コースを回ったあとには、ゲストハウスでスーパーニッカ、竹鶴、アップルワインが試飲できるお楽しみも。ウイスキーが生まれるその場所で味わうお酒の味は格別です。ゲストハウス内のショップでは、宮城峡蒸溜所でしか購入できない限定品も数多く販売されており、ジャパニーズウイスキーファンには垂涎の場所。
今回のイベントではニッカ独自の「カフェモルト」とカフェグレーンの特徴を生かしたブレンデッドウイスキー「伊達」をセレクト。宮城県内限定で販売されているプレミアムな味を特別にお届けします。

アグリエの森

AGURIE NO MORI

仙台の奥座敷と称される秋保温泉の入り口にある『アグリエの森』は、仙台の老舗茶舗『お茶の井ケ田』が運営する物産館。純木造平屋の広大な店内に、近隣農家で採れた新鮮な野菜や宮城の自慢の味が所せましにならび、フードコートでは食事を楽しむこともできます。
『アグリエの森』のオリジナル商品の数も多く、ラインナップはお茶をはじめ、お菓子や調味料まで幅広く、仙台のお土産にぴったりなものばかり。

店内でお茶の試飲や試食を楽しむfennica一行。今回、数ある中から選んだのは秋保桑茶と9つの植物をブレンドした健康茶「秋保美人」、「日本紅茶 あかね」、「たんぽぽブレンド茶」のお茶3種とオリジナルの出汁パック「恵みだし」。出汁パックはちょっと珍しい、野菜だしと牡蠣だしの2種をセレクトしています。
イギリス在住で普段から紅茶に親しむエリスさん、北村さんは、「日本紅茶 あかね」の芳醇な香りとすっきりとした味わいに太鼓判。歴史ある茶舗自慢の味を堪能していました。

海馬ガラス工房

KAIBA GLASS WORK

仙台中心部から車を40分ほど走らせた、秋保地区の豊かな山野の中にある『海馬ガラス工房』はガラス作家・村山耕二さんの工房。仙台を流れる広瀬川の砂やサハラ砂漠などの砂を融かしたガラスで作品を制作しています。日常使いの器をはじめ、大型オブジェも手がける村山さんの作品には海外からの評価も高く、モロッコ王国の王室に作品が献上されたこともあるほど。
昼夜熱を放つ炉に向かって、吹き竿に水あめ状のガラスをからめとり、息を吹き込んで美しく成形していく村山さんの顔は職人そのものです。

工房併設のギャラリーに飾られている作品を手に取り、ガラスの表情を見つめるエリスさんと北村さん。柔らかな曲線で形作られたガラスは手にやさしくしっくりとなじみます。一つひとつ手作業で仕上げられるため、同じ形でもその表情はさまざま。
fennicaでは沖縄や小樽の再生ガラスをお店で取り扱っていますが、そのどちらとも異なる趣の村山さんのガラスに興味津々に。

今回の訪問でfennicaはタンブラーやぐい呑み、ゴブレットなど、お酒を楽しむ酒器を中心にセレクト。「めったに手に入らない、美味しい特別なお酒を飲むときにぜひ使ってもらいたいですね」と北村さん。
濃い目の緑色のガラスは広瀬川で採れた砂を使った器。仙台の川から生まれた酒器で、仙台の清涼な水から生まれたウイスキーや日本酒を楽しむのも一興ですね。

名取屋染工場

NATORIYA SOMEKOJO

江戸時代後期に生まれ、仙台で発達した型染めの技法・常盤型の保存・復刻に努める『名取屋染工場』では常盤型をはじめ、さまざまな型を使った手ぬぐいが作られています。絣や絞りの着物は全国各地で親しまれていましたが、東北ではその技術が発展せず入手するのが難しかったため、絣と絞りの模様を型染めで再現したのが常盤型。
fennicaでは、常盤型から文様をサンプリングし、新しいモチーフとミックスした別注の手ぬぐいを制作してもらい、販売しています。

今回fennicaの一行が工房を訪ねた際、代表の佐々木さん夫妻が見せてくれたのは、『名取屋染工場』に残されている、40~60年以上前の古い型。常盤型ではありませんが、モダンなモチーフやパターンの型紙はどれも魅力的なものばかり。エリスさん、北村さんは目を輝かせて熱心に型を見つめ、佐々木さんに型の復刻を相談していました。fennicaの定番として人気が高い仙台産の昔懐かしい手ぬぐい。新たなバリエーションがお目見えする日も近いかもしれませんね。

仙臺しそ巻 細川屋

SENDAI SHISOMAKI HOSOKAWAYA

甘辛く仕立てた味噌をシソの葉で巻き、油で揚げたり焼いたりして作られるしそ巻は、宮城県や岩手県、福島県など東北地方で親しまれているおかず。地域や家々によってレシピもさまざまある、滋養豊富な故郷の味です。
『細川屋』のしそ巻「胡桃 極(くるみきわみ)」は大粒のクルミがゴロッと入り、現代的にアレンジされた逸品。仙台味噌の老舗醸造元のものを数種合わせた味噌、宮城県北にある美里町の契約農家から仕入れる大ぶりなシソをはじめ、地元の素材を使っています。

食べた時の食感を大事にしたいと、クルミを選別しながらひとつひとつ丁寧に手包み。シソのパリパリ感を出すために2度揚げするなど随所にこだわったしそ巻。すべてが手作業のため、1日に作れる数はごくわずかです。全国にファンがおり、ネットショップでは数カ月待ちの状態という人気ぶり。
工房で作られたしそ巻を試食させてもらったエリスさんも口にほおばった途端思わずにっこり。「とてもナッツが香ばしい!」とこだわりのしそ巻の味に満足気でした。

仙台箪笥

SENDAITANSU

仙臺簞笥歴史工芸館

鳴子漆器、雄勝硯、宮城伝統こけしに続き、平成27年に、宮城県で4番目に国の伝統的工芸品に指定された仙台箪笥。仙台の家具の町・本町にあるユノメ家具本店4階にある『仙臺簞笥歴史工芸館』では箪笥のルーツとなる江戸期からの時代別箪笥を多数展示。時代による形の変遷や歴史、製作プロセスを見ることができます。
仙台箪笥の塗師である長谷部嘉勝さんの案内に耳を傾けながら、表情豊かなケヤキの木目の指物、細やかで美しい塗り、立体的で躍動感のある金具で形作られる仙台箪笥の数々を見学しました。

八重樫仙台タンス金具工房

指物師、塗師、彫金師、三者の技術の結晶で生まれる仙台箪笥。その最大の特徴であり、箪笥の“顔”とも言える飾り金具を作る彫金師は宮城県内でも数人しかいません。仙台市郊外に工房をかまえる八重樫栄吉さんは、そんな数少ない職人の一人。
厚さ1、2ミリの鉄板をリズミカルに叩き、龍や唐獅子、牡丹など、さまざまな文様を打ち出していく見事な職人技に、fennicaの一行も驚き。鋳造金具が主流となっている昨今ですが、文様がより立体的に浮き彫られた手打の金具は仙台箪笥の芸術の粋ともいえる美しさをたたえていました。

BEAMS EYE
Sendai, Miyagi

仙台・宮城の食と工芸にスポットを当てた10日間限りのポップアップイベント。地元で愛されるお菓子や調味料、こけしやだるまなど、fennicaのフィルターを通してセレクトされた、注目したい物産を幅広く販売。

会期
2017.3.17 fri – 3.26 sun
時間
11:00 – 20:00
会場
BEAMS JAPAN 5F “fennica STUDIO”
住所
東京都新宿区新宿3-32-6

BEAMS <fennica> Directors

テリー・エリス&北村恵子

1986年よりBEAMSロンドンオフィスとしてバイイングを担当し、類まれな審美眼で<Emilio Pucci>や<Helmut Lang>などのブランドを日本に初めて紹介した。
1995年に立ち上げた家具やテーブルウェアを展開するレーベルでは、北欧家具や柳宗理のバタフライスツールなどに改めて光をあて、現在の日本のインテリア&民藝ブームの先駆けとなった。

BEAMS <fennica> MD

杉浦 明志

1996年にBEAMS入社。現在、マーチャンダイザーとしてレーベルfennicaを担当。レーベルコンセプトに寄り添う商品企画やマネジメントに携わり、国内外のクラフトを取り扱っている。